2013年9月24日火曜日

成長を見守るということ~ブライダルエステへの思い~

川口市でブライダルエステを営む 熊谷由美 と申します。
自宅内の1部屋でささやかにサロンを開いております。

私自身はダイエットを得意としていますが、
私と同じ方法でのダイエットをお客様に強制することはありません。

なぜお客様にダイエット方法を薦めないかというと、人に強要されて行うことは、心に無理が生じて嫌気がさしてしまうから。
ダイエットは特に楽しいことばかりではないため、本人の意思が重要になります。

私はダイエットに関しては基本的にお客様のビジョン作りとアドバイスに徹します。
そして、選ぶのはお客様です。
エステはダイエットを応援するサポートです。

今日ご紹介するのは、そうする中での迷いが多くあったお客様にいただいた言葉です。

「あの時言ってくれたから頑張れたんです。
前の状態で言われてたら、そんなの出来ないと投げ出していました。
今だから出来ているんです。
私のほうこそ、見捨てないでいていただいて感謝しています。」



その方は10キロ痩せたいとご本人の希望がありました。
そんな彼女の最初のころの状況は、、、

・食事が大好き!特にお肉とご飯!!お夕飯はご主人と同量たくさん食べています♪
・運動の習慣は無し。夜の散歩は暗くて怖いから行けないし、朝も起きれません。
・家での運動も、恥ずかしいしあんまりできません。

という感じでした。

私は、食事内容の中でお夕飯は炭水化物量を少なくして、お野菜の量を増やすこと、食べる順番を取り入れることを提案しました。
外に出ることが出来ないのならと、簡単な全身運動をお伝えしました。

その後の1ヶ月、毎週彼女と顔を合わせ、エステも行っていたので毎週体重は落ちていました。
食事ノートもつけていただいており、食事内容も脂っこそうなメニューから、和食に変わっていき、健康的なメニューになって行きました。

1ヶ月と少しで-3キロ。このまま行ければ10キロ行けるかなと私も思っていました。

ご本人の希望もあり、エステを2週間~1ヶ月に1度に減らしたら、とんと体重が減らなくなったのです。
・食事内容は変わりましたが、食事量はまだまだ多い。
・運動に関してはほぼ変わっていない状況。
・家での全身運動も、1日2日続けたけど疲れてしまって出来ないとお話されていました。

もちろん、目標を達成するためには、何かを我慢したり、頑張ったりする必要があるお話や、食事や運動に対してのアドバイスは続けましたが、それでも無理強いはしませんでした。
やはり本人の意思に任せたかったのです。
それでも、私もこのまま柔らかく話して良いものか、悩みながら何ヶ月か過ごしました。


そして、結婚式までラスト2ヶ月を切った時、当初の体重より-4キロ。
(エステ後は少しずつ減っていました)
それでもあと4キロは絶対に痩せたいんだと彼女は言います。
そんな彼女に対して私は問いかけました。

「痩せたいという気持ちと、現状を変えたくないっていう気持ちとどちらが大切?」

なかなか減らせなかった食事量についても、私がダイエット中の食事量の写真を見せながらお話し、
 ・私と同じ量まで減らさなくても、もう少し減らさないと体重は落ちないこと。
 ・運動は出来る時間にやるではなくて、運動のための時間をつくらないと、いつまでもこのままになってしまうこと。
 ・それでも、本人が無理だと思うのであれば、やらないほうが良いということ。

やる気が芽吹いた瞬間です

2ヶ月前なのに、ドレスを着たときの姿がまだ納得できていなかった彼女は、決心しました。
そして、1週間で1キロ落とすと決意して帰宅し、1週間後みごとに目標を達成したのです。

私は、”やはりもっと早く言うべきだったのか”と感じ、それを口に出しました。
でも彼女はこう返してくれたのが冒頭の言葉。

「あの時言ってくれたから頑張れたんです。
前の状態で言われてたら、そんなの出来ないと投げ出していました。
今だから出来ているんです。
私のほうこそ、見捨てないでいていただいて感謝しています。」


現在彼女は、食事量を見事に女子量に減らし、少量でもおなかいっぱいになれるようになりました。
そして、あれだけ外は暗くて歩きにいけないと話していたのに、ウォーキングを始めました。
「暗いのに大丈夫?」と心配したところ、ウォーキングする人たちがたくさんいる時間帯を見つけることができ、刺激になっているとのこと。
そして、ウォーキングしないと気持ち悪いくらいの習慣も出来たそう(*^^*)
ダイエットが苦痛じゃなくなった瞬間です♪

今でも私は、
花嫁さんの性質を見極めて、どのタイミングで何を話すべきか、迷うことあります。
それでも、口を出したくても我慢して道をいくつか提示し、本人の意思にゆだねることで、ご本人の成長を見て取れます。
そして、それは私自身の成長でもあるということ。

これからも、迷ったり悩んだりしながら、一人一人の花嫁さんのことを考えて、それぞれのタイミングに合った提案が出来るよう、自分を磨いていきたいと思います。